【コラム】:10歳,男子が死亡した場合

2016-10-02

10歳,男子が交通事故により死亡した場合,どのような損害賠償の種類が請求できるのかを,説明させていただきます。

(1)治療費
   救命治療などに要した治療費を請求できます。

(2)葬儀関係費
   死亡事故がなくても将来的にはいずれ必要になってくるため,全額ではなく150万円程度が認定されることが多いです。
   しかし,若年でお亡くなりになくなった場合は,はるかに遠い将来に要する葬儀を考慮する必要性が低いため,150万円以上で認定されます。

(3)死亡慰謝料
      2500万円ほどで認定されることが多いです。

(4)逸失利益
       死亡逸失利益は,①基礎収入×(1-②生活費控除率)×③就労可能年数によるライプニッツ係数で算定します。
   ①基礎収入
    536万0400円です(平成26年賃金センサス男計・学歴計・年齢計)。
   ②生活費控除率
          45%です。
   ③就労可能年数によるライプニッツ係数
          67歳-10歳=57年間のライプニッツ係数 18.7605
    18歳-10歳=8年間のライプニッツ英数   6.4632
    10歳のライプニッツ係数 18.7605-6.4632=12.2973
    以上より,逸失利益は,①536万0400円×(1-②0.45)×③12.2973=3625万5145円です。

 

交通死亡事故は賠償額が大きくなるため,弁護士の腕次第で,賠償額に数千万円の違いが生じることがあります。
死亡事故について圧倒的な実績を誇るしまかぜ法律事務所に,ぜひ,ご相談ください。