【コラム】:交通死亡事故の多い時間帯について
2017-09-15
警視庁が平成24年~平成28年の5年間の死亡事故を調査したところ,日没前後1時間の「薄暮時間帯」に重なる17時~19時台の事故が突出して多かったとの発表がありました。
愛知県においても,平成29年7月末時点で,16時~18時の死亡者数が12人となっており,増減率は140%と,大幅に増加しています。
薄暮時間帯は日没を挟んで急速に暗くなるため,ドライバーから歩行者が見えづらくなり,自動車と歩行者の事故が発生しやすくなります。
裁判例の多くは,日没後~日出までの時間帯に発生した事故で,過失割合を修正して認定しています。日没後は,ドライバーからの視認性が悪化するため,過失割合が歩行者不利に加算修正される傾向にあります。
もっとも,視認性が良好であることの証明ができれば,加算修正されることはありません。
交通死亡事故は,賠償額が高額になるため,1割の過失割合で受け取れる金額が大きく変わります。そのため,適正な過失割合で解決することは非常に重要となります。
しまかぜ法律事務所は,過失割合を争点とした交通死亡事故について,豊富な解決実績があります。適正な賠償額で解決するためにも,ぜひ,ご相談ください。