【コラム】:過失割合について(単車と四輪車との事故 7.同一方向に進行する車両同士の事故(2))

2020-01-28

 

死亡事故は,賠償額が高額になるため,1割の過失割合で受け取れる金額が大きく変わります。そのため,適正な過失割合で解決することは非常に重要となります。
事故態様ごとに基本的な過失割合をご紹介していますが,この割合がすべてではなく,速度超過や直近まで被害者に気づかなかったことや,様々な事実で過失割合は修正されます。一つの参考としてご理解いただければと思います。

7.同一方向に進行する車両同士の事故
(2)進路変更車と後続直進車との事故
   車両は,みだりにその進路を変更してはならず,また,車両は,進路を変更した場合にその変更した後の進路と同一の進路を後方から進行してくる車両等の速度又は方向を急に変更させることとなるおそれがあるときには,進路を変更してはならないとされています。
進路変更車と後続直進車との事故は,事故当時の道路状況や車線変更の原因,方法等によって過失相殺率が大幅に異なってくるものであるから,本基準では,あらかじめ前方にある車両が適法に進路変更を行ったが,後方から直進してきた車両の進路と重なり,両車両が接触したという通常の態様の事故を想定しています。また,進路変更車が合図を履行したこと,後続直進車において軽度の前方不注視があったことを前提としています。

  ア 四輪車進路変更【225】
    後続直進車:20 進路変更車:80
    
  イ 単車進路変更【226】
    進路変更車:60 後続直進車:40

 

愛知県では,愛知県警の取り締まり強化により,令和元年の交通事故死者数が17年ぶりに全国ワーストを脱却しましたが,未だ多くのご遺族が交通死亡事故の被害で苦しんでいます。特に,高齢者の交通死亡事故が増加しております。
しまかぜ法律事務所では,高齢者の交通事故の解決実績が豊富にあります。
また,相手方保険会社が被害者が全面的に悪いと100:0で主張してきた案件を,訴訟の結果,0:100の全面勝訴判決を獲得したこともございます。
過失割合でお困りの方は,ぜひ,しまかぜ法律事務所へご相談ください。また,高齢者の交通事故,単車と四輪車との交通事故など解決実績も豊富にありますので,適正な賠償額で解決するためにも,ぜひ,ご相談ください。